当ブログでは、大手メーカー勤務の筆者の経験をもとに、レビューしている商品のコストパフォーマンスを5段階評価しています。
筆者としてはコスパが悪いのにあえておすすめしている★2や★1から読んでいただきたい。

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【レビュー】5万円で中古ハーマンミラー アーロンチェアを買ってみた|中古購入の是非

ハーマンミラー アーロンチェア

大学生時代、ケチさに定評のある関西人の准教授がオフィスチェアだけは拘っていた。その記憶が強烈に残っている、イスはそれほど重要なんだと。

先人の教えでも「自分と地面の間にある物にはお金をかけろ」とある。これはあまりにも有名だ。

そこで僕も悩みに悩んだ末、アーロンチェアというオフィスチェアを中古で購入したのでレビューしていく。

系男子によるコスパ算出

大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー

価格の手頃感
生活への影響度
長く使えるか
スペックに現れない価値
所有する高揚感

総合コスパ:

安価でアーロンチェアを試せると思えば、中古もいい選択
同じコスパ評価の製品一覧

「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。

アーロンチェアどんなアイテムなの?

アーロンチェアはアメリカのハーマンミラーが作っているオフィスチェアだ。その知名度はオフィスチェアといえばアーロンチェアと言ってもいいほど。その理由は1994年に高機能オフィスチェアの基礎を作り上げた歴史的なモデルであるためだ。

新品では15万円ほどのモデルだが、僕は中古で5万円で購入した。シリアルを見ると2012年のものなので、そこそこ新しい。

結論:「座り疲れて仕事が一時停止する」という事象がなくなった

気に入ったポイント

  • 仕事をするために座るのではなく、座りたくて仕事をするレベル
  • 冗談抜きで雲の上のような座り心地
  • 大きすぎないサイズ感がいい
  • 曲線的でミニマルなデザインがいい

いまいちなポイント

  • 肘掛けの最高の高さが低い
  • リクライニング反発力調整の回転数が多い
  • 1994年という旧時代の人間工学に基づいている

アーロンチェアを購入した経緯

ハーマンミラー アーロンチェア

詳しくは「中古オフィスチェア選びに迷う【オカムラかエルゴヒューマンか】」という記事を書いているので、そちらを読んで欲しい。

色々座り比べる中で、僕にとって譲れない椅子の条件は以下だということがわかった。

  • 高さ調整可能なアームレスト
  • 位置調整可能なランバーサポート
  • 背面メッシュ(できれば座面も)

これらを全て満たすのは各社ミドルレンジくらいから。前回の記事で絞った2機種「ではない」アーロンチェアを購入してしまった。アーロンチェアは候補にすら上がっていなかった。その理由は在庫のあった中古のアーロンチェアはスタンダードという下位モデル(現在はディスコン)だったためだ。

下位モデルだからアーロンチェアの代名詞とも言える「前傾チルト」機能がオミットされている。アーロンチェアを買うのに前傾チルトできないのはなあ・・・なんて思いから購入候補に入れていなかった。

けれどそれをひっくり返して購入に至った決め手が「そのお店にあった中でもっとも座り心地が良かった」からに他ならない。

アーロンチェアの外観を紹介

次は横から

仕事をするために座るのではなく、座るために仕事をするようになった

ここからはアーロンチェアを買って良かった点をまとめていく。

座り心地がいいのは言うまでもない

まさに包まれる感じで、本当に座り心地がいい。座面の左右がペリカンのクチバシのように上がっているのが好きなのかも。この座り心地にやられて購入を決めた。見た目も曲線的でセクシーだと思う。

ハーマンミラー アーロンチェア

背もたれがあまり高くないので上半身の自由度が高い。座りながらストレッチできるのも気に入った。

そして気に入ったのがロッキング。背中を預けるとちょうどいい角度で背もたれが静止するのだ。

  • 他のイス:リクライニングを軽くするとMAXまで傾いてしまう、重くすると気を抜いたとき直立に戻ってしまう、ちょうどいい位置で止まらない
  • アーロンチェア:リクライニングを軽くしておくと背中を乗せるだけで背もたれがちょうどいい位置で止まってくれる

ちなみに座面もアームレストも背もたれに合わせて動いてくれる。これが雲の上のような感覚をもたらしてくれている気がする。何がいいかって体重をお尻だけでなく、背中から太もも全体で分散できるので長時間座ることができるようになった。

色んな意味で過不足がない

サイズはもっとも小さいAで、身長170cmの僕にとってはジャストサイズだ。必要以上に大きくないため家に置いた時の圧迫感も最小限だ。前回の記事でも「大きさがネック」だったイスが結構あったのでAサイズに出会えたので本当によかった。

僕の購入したスタンダード(ライト?)モデルのアーロンチェアなので調整できる箇所は限られている。

  • 座面昇降
  • アームレスト首振り
  • アームレスト昇降
  • リクライニングの硬さ
  • ランバーサポートの高さ

くらいで、決して多くはない。そもそも3サイズ用意されているため、座面の前後や背もたれの上下は動かす必要がないという理由もある。

前述の通り前傾チルト機能はオミットされているけれど、前傾にしたいと思わないので気にしないことにした(しかも僕が調べた限り前傾チルトをありがたがっているのはアーロンチェアユーザーだけなのよね、同じくハーマンミラーのセイルチェアのレビューを見ると割と前傾使わない人多いみたい)。そして現行のライトモデルと異なり、アームレストの高さ調節はできる。つまり僕にとって必要十分なのだ。

使わない機能がついていたところで、単純に壊れる可能性のある箇所が増えているだけ。僕にとってデメリットでしかない。カワサキのオートバイ理論。

アイコニックなデザインが気にいった

ハーマンミラー アーロンチェア

知っている人が見ればひと目でそれとわかるアイコニックなデザインなのがアーロンチェア。特徴的すぎるので初めはなんとなく敬遠していた。しかし他社のイスを次々と試し続けているときに視線の隅にアーロンチェアがちらついた。徐々にその直線が少ない意匠設計に惚れ込んでいった。単純接触効果かしら。

そんなわけで今ではアーロンチェアのデザインが大変に気に入っている。そう、僕はミーハーなのだ。

初めての本格オフィスチェアとして王道を一度知っておくのもいいのかな、という考えになっている。

イマイチなポイントを解説

細かい不満点は「アームレストをMAXまで上げてやっとちょうどいいので余裕がない」とか、「リクライニングの反発力調整ダイヤルがどこまでも回るので面倒くさい」とかあるのだが、どちらもクリティカルではない。アーロンチェアの最大の欠点は、先ほど気に入ったと述べたばかりのそのデザインにあると思う。

1994年時点の旧時代の人間工学に基づいたデザイン

1994年にアーロンチェアが発明されてから大きくデザインが変わっていない。それは歴史という意味では素晴らしいことだが、機能という意味ではその時代で止まっていることに他ならない。

ハーマンミラーのより新しい設計のイスの方が人間工学的に優れていることはほぼ間違いないだろう。

僕は座り心地に満足して購入しているので、具体的な設計上の不満点はない。とは言え、購入に際し(2017年にリマスタードとして刷新されたものの)基本的な設計が古いという点は理解しておいた方がいい。

リラックスできるイスではない

ハーマンミラー アーロンチェア

アーロンチェアの設計思想として「正しい姿勢に矯正して健康的に長時間の着座を可能にする」という印象を受けた。上半身の自由度が高いという話をしたが、ひるがえって座り方の自由度はかなり低い。これはいい意味でも悪い意味でもある。

  • メリット:健康的な座り方でいられる
  • デメリット:座り方を自由に変えられない

リクライニングの最大角度もたいして深くないし、ヘッドレストもない。座面はお尻の形に合わせてカーブを描いているため、あぐらをかくのにも適さない。座面のメッシュの張りもエルゴヒューマンより強いと感じた。

長時間集中し続けて作業するにはベストと言っていい。事実「座り疲れたから一度作業を中断する」と言ったようなイス律速は一切なくなった。その代償としてアーロンチェアの上でくつろぐことはむずかしい。リラックスするイスを別に持っている人向けのイスだ。

今日のぐうの音:アーロンチェアを中古で買う是非

ハーマンミラー アーロンチェア

アーロンチェアの総評としては

  • 座り心地、サイズ感、デザインともに満足
  • だけど旧時代の人間工学だし、そもそも設計思想としてリラックスできるイスではない

アーロンチェアに座り始めて、姿勢は確実に良くなったし、座り疲れることがなくなったので集中力が中続きするようになったと実感している。これで税込5万円だから安いくらいだ。

と、ここまでがアーロンチェアのレビュー。ネット検索すると流石は歴史のあるイス、レビューはごまんとヒットする。しかし中古で購入したレビューは以外と少ない、というか中古購入はダメ!という記事が多いので僕の考えを最後に述べておく。

ネットではアーロンチェアを買うなら新品の方がいいと言う意見が多く目につく。理由の大半は「正規代理店からの購入なら12年保証がつくから」というもの。誤解を恐れず言えば、これらは販売店のポジショントークだと思っている。

僕の見解は以下。

  • 中古購入でも2〜3万円でオーバーホールに出せる
  • なんなら壊れても中古で2回買い直せる
  • キャスター交換やヘッドレスト装備など保証対象外になる改造も臆さずできる

もちろんお金と時間に余裕があって、たくさんのイスを座り比べた上でもっとも気に入ったものを新品購入できるなら、それが一番いい。

僕の場合はもっとも近所にある家具屋がたまたま中古オフィス家具店で、その在庫を片っ端から試してもっとも気に入ったイスを購入したに過ぎない。みんなそれぞれお金や時間のリソースは限られるし、オフィスチェアを試せる場所も地方だと限られる。

結局のところ僕が伝えたいのは以下の2つ。

  1. オフィスチェアを買うなら実際に座ってみることが大事
  2. (当サイト含め)ネットの意見は参考程度にして、自分が気に入ったものを購入するべし

もちろんこの記事もアーロンチェアの上から書いています。

・・・実際に使ってみて思ったんだけれど、僕は「【レビュー】FLEXISPOT スタンディングデスクE7|ワンタッチで「座る」に戻れるのが最高だ」でレビューしている電動昇降式デスクを使用している。

だからアームレストを机の高さに合わせなくても、机の高さを合わせることができる。アームレスト可動にこだわる必要なかったな・・・

理系男子のぐうの音管理人の作業環境紹介

当ブログでは、大手メーカー勤務の筆者の経験をもとに、レビューしている商品のコストパフォーマンスを5段階評価しています。
筆者としてはコスパが悪いのにあえておすすめしている★2や★1から読んでいただきたい。

大企業会社員 兼 ブロガー
るびこ

ガジェット / ファッション / カメラについて書きます。
2014年東北大学理学部卒業
2016年東北大学大学院理学研究科修了、大手企業に新卒で入社

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POSTED COMMENT

  1. とおりすがり より:

    オカムラのシルフィを前傾機能あるから、と中古で買いましたが、結局ぜんぜん前傾機能は使わなかったですw

    • gu-none より:

      有益なコメントありがとうございます!シルフィは前傾を抜きにしてもいいイスですよね!最後までアーロンと悩みました。
      でもやっぱり前傾機能は人を選ぶんですね・・・

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