自宅で長時間作業すると集中力が切れてしまう時がないだろうか。そんなとき僕は休憩していたのだけれど、スタンディング作業に切り替えることで集中力を保ち作業を継続できることに簡易的なスタンディング作業を導入して気づいた。
そうとわかれば次に検討するのがスタンディング環境のアップデート。そんな理由でスタンディングデスクにかねてから興味があった。ボタン一つでデスクの脚が伸び縮みし、天板の高さが自由自在に変わる。すなわち座って作業するのも立って作業するのも自由自在というわけだ。
そんなおりにFLEXISPOT様よりスタンディングデスクE7を提供していただいたので紹介する。
詳細スペックは公式サイトで>FLEXISPOT公式サイト
今回紹介するのはスタンディングデスクの脚と天板がセットになったモデル。公式サイトで購入できる。なおAmazonではセット販売は見つけられなかった。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
デスクとしては高いが、電動昇降デスクとしては非常に安い!
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
10万円くらいのオフィスチェアを買うのもいいけれど、6万円でスタンディングデスクを購入するのも同じかそれ以上の価値があると思う。
FLEXISPOT スタンディングデスクE7ってなに?
スタンディングデスクE7はデスクやチェア、モニターアームといったオフィス家具メーカーのFLEXISPOTがつくる電動昇降式のデスクだ。
脚と天板の色、サイズをそれぞれ選んで買うことができる。カスタムオーダーのような感覚で楽しい。もちろん脚だけを購入して天板は自分で好きなものを用意してもOK。天板もかなり大きなサイズまで対応している。
- 天板の長さ:120〜210cm
- 天板の奥行き:60〜80cm
- 天板の厚み:2cm以上
今回は140×70cmのメープルというカラーの天板のセットを紹介する。外観はこんな感じ▼
それでは実際に使ってみて、のレビューをご覧いただきたい。
スタンディングデスクって実際どうなの?
実は以前からMOFT Zでスタンディングデスク環境は構築していた。しかしそれは簡易的なものだったので、今回FLEXISOPT E7で初めて本格的なスタンディングデスクを手に入れたことになる。
MOFT Zのレビュー記事>MOFT Zレビュー|こんなに薄いPCスタンドがかつてあっただろうか
結論としてMOFT Zで感じていた小さな不満が解消できただけでなく、想像していなかったメリットもあったりと発見があった。
まずはスタンディングデスクで作業することに私がどんなメリットを感じているかを述べた上で、FLEXISPOT E7でスタンディング作業する優位性についてお話ししようと思う。
スタンディング作業することのメリット
これは実際にやってみて初めてわかったことなのだが、スタンディング作業には多くのメリットがある。
- 作業しながら軽い運動ができる
- 眠くならない
- 姿勢を変えると気分が変わる
スタンディング作業をすると「なんとなく健康に良さそう」というのはイメージできると思う。立って作業するだけなので運動量としては実は大したことはない(と思う、実際に計測したことはないので)。しかし座るのと圧倒的に異なるのは無意識に体重移動を伴うということだ。初めは右足に重心を置いていたのに、それを左足に移してみたり、時には机上の腕に体重をかけて両足から荷重を少し抜いてみたり。これをするのとしないのでは筋肉の使い方が全く異なる。
そしてFLEXISPOT E7は簡単に座る位置まで天板を下げられるので、立ったり座ったりを繰り返しながら作業を続ければ長時間の作業で肉体的な疲労が減った気がする。あくまで効果や感じ方には個人差があることを付け加えておく。
加えて立っていると眠くならない。電車で座っている人と立っている人、どちらが寝ている人が多いか考えれば明白だ。「今日は気合を入れて作業を進めなくては!」と言う日にはスタンディングで作業をしたほうが集中力を維持できる。
最後に姿勢を変えることのメリットについて。座って作業をしている状態からたち上がってもいい。立って作業をしながらその場で屈伸をしてもいい。そんなふうに姿勢を変えると、僕は気持ちがリセットできる。気持ちをリセットすることで集中力が復活したり、新しいアイデアが浮かんだりする。メリットだらけだ。あくまで主観だが、座ったまま背伸びをするよりも身体全体の姿勢を変えたほうがその効果は大きい気がする。
もしかしたらあなたは「立って作業をすると疲れないの?」という疑問を持ったかもしれない。実はその通りだ。立ちっぱなしは疲れる。でもFLEXISPOT E7の強烈な強みとして、ワンタッチで天板の高さを変えることができる。疲れを感じたら座ればいいのだ。電動式昇降デスクは強い。同じ時間作業するのならずっと座りっぱなしよりも、立ったり座ったりを繰り返した方が、僕は疲れを感じにくかった。
MOFT Zと比較してみる
MOFT Zはスタンディング作業できるくらいまで高さを稼げるラップトップスタンドだ。ノートくらいの大きさに折り畳むこともできる。そんなお手軽なMOFT ZとFLEXISPOT E7を比較してみた。
MOFT Zでできなかったことは机の天板ごと持ち上げること。これができなくて何が困るのかというと、外付けのモニター、マウスやキーボードは使えないということだ。自宅でMacBook Proは外部モニターに繋いでいるし、キーボードも自作するほど拘っている。「気分転換として」スタンディング作業をするくらいなら気にしなかったが、欲を言えば作業環境そのままに持ち上げたかった。机の天板ごと持ち上がるFLEXISPOT E7を使い始めて作業効率を落とさずに「本格的に」スタンディング作業ができるようになった。
副次的なメリットとして机の天板ごと持ち上がるので、下にスペースが生まれる。スタンディング作業時はそこに椅子をしまって置けるようになった。机を使わない時も天板を持ち上げておいて椅子を収納できている。ただでさえ狭い日本の集合住宅。これは嬉しい誤算だった。部屋を広く使いたいなら電動式昇降デスクを導入するのも手かもしれない。
ただしフットプリントこそ変わらないものの、占有体積としては大きくなるので圧迫感は増すかも。
FLEXISPOT スタンディングデスクE7の気に入ったポイント
前項でもMOFT Zと比較しながらFLEXISPOT E7のメリットは伝えられたと思うが、他にも気に入ったポイントはある。補足的に紹介させて欲しい。
- 「電動式」昇降デスクであること
- 障害物検知できること
- かなり安定感があること
「電動式」昇降デスクであること
電動式と言うのは非常に重要。前述の通り、立ちっぱなしの作業は疲れるので時折座ることが必要になる。もし手動による昇降だったら、またスタンディングに戻すのが面倒でその後座りっぱなしになってしまうと思う。これではスタンディングデスクを導入する意味がない。
FLEXISPOT E7よりも安いデスクはあるが、そこは頑張って欲しい。電動昇降式デスクのなからなFLEXISPOT E7は非常に安価なので価格に見合う価値は十分にあるはずだ。
障害物検知できること
「でも電動って怖い」という意見もあるかもしれない。机の下に置いたものを潰してしまうとか、動いた拍子に他の家具を倒してしまうだとか。
でも安心して欲しい。動作中にどこかのボタンに触れれば、すぐさま動作は停止する。FLEXISPOT E7の安全のための機能はそれだけではない。障害物を検知して自動で停止できるのだ。
この機能があれば安心して天板を昇降できる。感度も3段階で調節できるので、使い勝手も考えてあなたに最適なバランスを探して欲しい。
かなり安定感があること
以前使っていたデスクは脚が4本あった。しかしFLEXISPOT E7は左右で脚が1本ずつ、合計2本しかない。使い始める前は安定感が心配だったが、これは完全に杞憂に終わった。
脚自体の重量がかなりあるため、安定感が非常に高いのだ。
組み立ては苦労したが(後述)、むしろ安定感は以前のデスクよりも増した。スタンディング作業中に腕で天板に体重をかけても全くグラつくことはない。
FLEXISPOT スタンディングデスクE7のイマイチなポイント
逆にイマイチなポイントも述べておこうと思う。もしあなたがこれらの点を許せれば、FLEXISPOT E7は購入するに値するプロダクトということになる。
- メモリー機能が不安定 → 原因判明
- 組み立てに電動ドライバー必須、二人作業必須
FLEXISPOT E7には高さのメモリー機能があり、最大4つの高さを記憶、ワンタッチで呼び出すことができる。個体差かもしれないが、僕の使用しているものはそのうち一つがうまく記憶できない時がある。具体的には誤動作防止のキーロックを解除したときに右下のキーの記録が消えているのだ。
【追記】これはロックボタンとメモリー記憶ボタンが同じボタンのせいで発生していることがわかった。メモリー記憶ボタン5秒長押しでロック/ロック解除なのだが、ロック解除後もボタンに触れ続けているとメモリー記憶モードに入り、直後に押した番号に高さを記憶してしまうのだ。
詳しい原因はともかくとして、解決策はロック解除後は一息置いてからメモリーを呼び出すこと、これを留意しておけばOKだ。
まあ運用上は3箇所あれば問題ないので困らないが、動作に癖があるということを念のため述べておく。ちなみに3つのメモリーは
- 座って作業するとき
- 椅子に浅く座って動画を視聴するとき(①より少し高い)
- 立って作業するとき
としている。座って作業するときも色々試すうちに、以前使っていた机よりも少し高いくらいが快適ということに気づいた。これも高さを変えることができる机を使ったからこそ最適化できた部分だ。
次にイマイチなポイントと言うよりは注意点だが、組立作業時は以下に気をつけてほしい。
- 電動ドライバーほぼ必須
- 組み立て後に起こすときは二人作業必須
まず脚を組み立ててから脚を天板に固定する。その時に天板にはネジ穴は切ってないので電動ドライバーはほぼ必須だ。キリで位置決めの穴を開けてから・・・という手順でできなくはないが、かなり大変な作業になるだろう。
そうして天板を脚に固定した後にデスクを起こすわけだが、一人で行うには重すぎる。必ず2人以上で作業してほしい。家に一人しかいない状態で組み立て始めると悲惨なことになるので十分に気をつけてほしい。
ちなみに組み立て自体はそれほど難しくないし、万が一失敗してもやり直しは簡単なので、上記にだけ気をつければ大丈夫。
今日のぐうの音
こんな感じで、僕の作業環境はFLEXISPOT E7によって完成した。MOFT Zによってスタンディング作業の良さに気づき、スポット的に使っていたスタンディングを今では僕の作業の半分くらいを占めている。
自宅での作業はオフィスよりもさらに動かない。通勤もしないので更に動かない。スタンディングデスクは自宅にこそ導入すべきプロダクトなのだ。昨今の事情から在宅勤務が増えたあなたもぜひ導入してみてほしい。
ラップトップ:13インチMacBook Pro
キーボード:HHKB Professional BT
マウス:Logicool MX ERGO
モニター:BenQ EW3270U
ヘッドフォン:SONY WH-1000XM3
スピーカー:Bose SoundLink Resolve
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