高級コンデジを買い替えたいっていう記事だったり、小型の広角レンズが欲しいって記事だったり、GRIIが欲しい雰囲気を出しつつあった僕です。
ついに手に入れてしまいました、RICOH GRII。
「あれ、GRIIIじゃないの?」と思った方。そうです、僕が買ったのはGRIIです。型落ちで非常にお求めやすい価格になっていたから。
- GRIIの作例
- GRIIってこんなカメラ
- GRIIのある素敵な生活
- 最新機種GRIIIとの違い
この辺をこの記事では解説します。GRIIに興味がある人やGRIIIとどちらを購入するか悩んでいる人は読んでみてください。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
後継機GR IIIが発売した今が買い時!
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
GRIIの作例
桜の名所でも何でもないところ。文明との共存ですね。
さよなら春休み、な写真
カメラを持つと良い光を探してしまいます。
有刺鉄線を見るといろいろ想像してしまう。
広角でもよればそこそこボケます。
GRIIはAPS-Cセンサー搭載単焦点高級コンデジ
GRIIは高級コンデジです。レンズ交換はできません。その代わりGRIIのために最適化された専用設計のGR Lensを搭載しています。換算28mmで開放絞りはF2.8。
レンズ一体型のカメラならフランジバックやマウント系などレンズ交換システムのための縛りがないです。一般的には同じスペックならレンズ交換式のカメラよりも、レンズ一体型のコンデジの方が高画質化しやすいです。
そんな尖ったカメラGRIIの詳細をレビューします。
軽くて薄くて出っ張りがなく、携行性抜群
このGRIIの優れた点はもちろん小型軽量という点です。しかしそれだけではGRIIの魅力を説明するには不足しています。
GRIIの携行性を語るのに特筆すべきはその形状です。GRIIは薄く・凹凸が少ないのです。
同じ体積だとしても、サイコロ状のモノと薄い直方体、どちらがカバンやポケットに出し入れしやすいでしょうか?当然薄い方が有利ですね、隙間におさまりますから。
凹凸が少ないのも出し入れの際に引っかからないので、積極的に取り出そうと思わせてくれます。見とれてしまうような美しさではないけれど、機能美を感じさせてくれます。
PeakDesign カフ リストストラップをつけています。下側につけるとダイヤル類と干渉しにくくていい感じ。
換算28mm単焦点というスパルタンなレンズ
先述のフレンドリーなGRIIの形状とは異なり、搭載されているレンズは玄人好みになっています。
コンデジというと光学ズームなどスマホと差別化した機能を求めがち。誤解を恐れず言えばGRIIで撮れる写真はスマホとほぼ同じ。搭載しているレンズがスマホとほぼ同じだからです。
※もちろんセンサーサイズはGRIIのほうが途方もなく大きいのでよりレンズもそれに合わせてある
画角は一般的なスマホと同じ換算28mm、解放絞りもF2.8と大きなボケも期待できません。つまりただ撮っただけだとスマホの写真とさして変わらないということ。むしろスマホの方が最新のエンジンで画処理する分キレイかもしれません。
「それでもGR LensでAPS-Cセンサーに結像させたい」という人だけに勧めることのできるカメラなのです。
撮って出しの設定を追い込めるから作品ができあがるまでが早い
撮影前に JPEGの仕上がりを詳細に追い込むことができます。周辺減光大好きマンの僕は周辺減光をわざと残しています。そのおかげでJPEG撮って出しの状態でかなり好みの画に。
他にも彩度やコントラストなど、好みに設定しておけばJPEG撮って出しでもなかなか使えますよ。
起動も早いし、撮影してから作品になるまでも早い。こういうところもいつでも持ち出して使いたくなる理由なのかも。
広角レンズを追加で持つ感覚でGRII
そもそもGRIIを欲しいと思ったのが、これまでX-Pro2と使っていた広角レンズXF16mm F1.4 R WRが重く持って行かずに後悔する機会があったため。常に持ち運べる小型・軽量の広角レンズが欲しいと思い始めました。
詳しくは「【レビュー】フジノンレンズXF16mmF2.8 R WRを触ってみた!F1.4からの買い替えを検討してみる」に書いてあるので、読んでみてください。
小さい広角レンズ買うくらいなら、いっそ高級コンデジ買ったほうがよくない?と気付いたときにはGRIIをポチっていました。
結果的に荷物は減らせるし、X-Pro2に標準単焦点レンズつけたまま使えるので大正解でした。
スマホカメラの上位互換としてGRII
スマホでも似たような写真は撮れる、それは十分に承知しています。しかしいいスナップを撮るには、撮影者が今日はカメラを持っていると認識していることが重要。
GRIIを持ち歩いていると普段わざわざ撮らないようなシャッターチャンスを見逃さないようになりました。不思議と歩留まりが滅茶苦茶いい。
スマホでも撮れるけれど、スマホでは撮らない、そんな日常の一コマがカメラロールに貯まっていきます。それがGRIIの魅力。
最新機種RICOH GRIIIとGRIIとの違い
記事執筆現在、RICOHから最新機種であるGRIIIが発売されています。僕はあえて一世代古いGRIIを選んだわけです。GRIIIとGRIIの違いと、GRIIを選んだ理由を最後にご説明します。
GRIIIはより小型、高解像、手ぶれ補正付き
- GRIIIはGRIIに比べて、より小型になっています
- GRIIIは24MPとGRIIの16MPに比べてセンサーの解像度が上がっています
- GRIIIはGRIIにはなかった、手ぶれ補正を搭載しています。
正当進化といったところでしょうか。単焦点でクロップも使いたいところ。クロップに有利な高画質化は素直に歓迎すべき。
そして手ぶれ補正はGRIIユーザーとして素直に羨ましい。凡庸になりがちな画角でスローシャッターは最後の拠り所。がっつり手ぶれ補正きかせてスナップ、いいなあ。
ちなみにGRIIは2秒セルフタイマーを使えばSS1/10までならいけます。この時ばかりは少なめの画素数にも助けられています。
GRIIはストロボ付きで、安い
GRIIを選ぶ大きなメリットは内蔵ストロボが付いているところでしょうか。クリップオンストロボをつけると自慢の携行性が活かせなくなってしまいます。内蔵ストロボはあって困るものではありません。
GRIIIの設計思想としては手ぶれ補正でSS稼げるし、センサーも高感度耐性向上したし、ストロボ無くして小型化したろ!ってところだと思います。
でも僕がストロボ使うのはむしろ日中シンクロの方が多いわけで。GRIIはレンズシャッターなので高速シャッターでもストロボはシンクロしてくれます。日中シンクロにはもってこいなのです。
全く内蔵ストロボ使わないって人もいるだろうし、意見が分かれるところかとは思います。僕はあった方がうれしい。
あと大きく違うのは価格。GRIIは型落ちになったのでGRIIIの半額くらいで購入できますね。安い方がいいってのは万人に共通すると思います。
今日のぐうの音
RICOH GRIIを買ってみた、という記事でした。常に持ち歩いているので、このところ撮影枚数が飛躍的に伸びています。広角レンズ買う代わりにGRIIっていうのは本当に英断でした。買ってよかった!
ワイドコンバージョンレンズも一緒に購入しているので近い内にまたレビューします。
お金に余裕のある人は最新機種のGRIIIを買おう
▼欲しい記事を書いたら必ず買ってしまう病
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[…] 真だけ撮っている。それか諦めて別のカメラ使うか。 […]
[…] 僕も不便を感じる場面がないわけではないが、そこはRICOH GRIIやCanon PowerShot G7Xなどと補い合いながら楽しんで使っている。 […]