タイトルの通り、SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artを予約した。本当はそんな予定なかったのに。理由はSIGMA CEO山木氏による新製品プレゼンテーションをみてしまったために他ならない。
おもしろくて全て見てしまった。LマウントもEマウントも持っていなくても、レンズ好きなら楽しめる内容なので見てみることをお勧めする。
僕がSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artの予約に至るまでの思考は以下の通り。
- プレゼンを見てSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artが気になり出す
- そういえば、中望遠好きだったなあ
- 過去に中望遠で撮った写真を見返す、やっぱり中望遠はいいなあ
- (ここからは買うべき理由を探すフェーズ)
- そういえば、SIGMAのArtラインのレンズ持ってなかったなあ
- 最近大きな前玉を見てニヤニヤしてないなあ
- 普段はオールドレンズばかり使うけれど、被写界深度の浅い中望遠はAFの方がいいかもなあ
- 去年娘が生まれたし、人を撮るためのレンズは持ってても損はないんじゃ?
- 予約
この記事でかいつまんで説明しようと思う。
僕はオールドレンズをメインに使うSIGMA fpユーザー
SIGMA fpのレビュー記事を読んでもらえるとわかるが、そもそも僕はオールドレンズを使用するためにSIGMA fpを購入した。
>SIGMA fp・レビュー|最強のフルサイズスナップシューター
その言葉通りSIGMA fpをオールドレンズの母艦として活用しており、オールドレンズのレビュー記事も(SIGMA fp購入前のものも含めて)14記事にものぼる。オールドレンズは撮っていても楽しいし、造り込みもよく工芸品のような面白味もあるのだ。
そんな視点で見てもSIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporaryのビルドクォリティは目を見張るものがあり、大変に気に入っている。写りは当然としても、モノとしてSIGMAのレンズが好きだ。
そのことを記事にしたらSIGMA CEO山木氏よりリアクションをいただき、「SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporaryみたいなレンズがもっと欲しい!」とお願いした回答が下記。
ここはなんと回答すべきか悩むところですが・・・、ご期待ください! https://t.co/cXGDUu3dgz
— Kazuto Yamaki (@KazutoYamaki) May 25, 2020
今思えば、この答えが(Artシリーズだけど)SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artなのかもしれない。
SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art 新製品プレゼンテーションを見て
SIGMAのカメラユーザーとして見ておくか、くらいの気持ちで見た。SIGMA歴はまだ半年程度だが、SIGMAのカメラユーザーは心のどこかで仲間意識を持っているような気がする。
CanonやSONYのようにユーザーが多すぎると分散的になり、仲間意識はこれほど強固なものにはならないだろう。FUJIFILMユーザーも絶対数は多くなく仲間意識は強いように感じる。しかしSIGMAのそれはFUJIFILMと違ってワイワイした感じではない。紳士的というか・・・変態的なのだ、うん。
そんな仲間意識からSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art 新製品プレゼンテーションを視聴したのは、ごく自然な流れだったと思う。
正直リーク情報でSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artが発表されるのは知っていたんだけれど、それでも本当に見てよかった。かなりマニアックな話で、同じ製造業に身多く僕としては共感と尊敬の連続だった。
SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artのスペックや特徴はもちろん、
- 試作を重ねる中で苦労したところ
- 社内の人材をフル活用してなし得た価格とビルドクオリティのバランス
などなど、カタログやスペックシートに載らないような話こそ面白かった。
多分、このプレゼンを聞いていなかったらSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artを予約していなかったと思う。
「理系男子のぐうの音」と言う名前でブログ運営しているが、
人はロジックではなくストーリーでモノを買う
と言うことを再認識した。
SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artのスペック
とはいえSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artのスペックは非常に魅力的なので、簡単に紹介しておきたい。
まずはレンズ構成
この豪華な11群15枚のレンズ構成。光線を急に絞らず、穏やかに曲げていくことと、そのために大口径の絞りを採用したことを強調していた。
その結果として描写に有利なのは当然なんだけれど、それを知っているだけで「確かにいい描写だな」って思えてしまうんだよね。気持ち的に。賛否はあるだろうけれど、趣味で写真をやる限りにおいては、とっても大事なことだと思う。
次にMTF曲線
プレゼンテーションの最中でSIGMA CEO山木氏はMTF曲線の見方も説明していた。
まあ簡単にいえば、実線と点線の差が小さいほど良くて、線が上に張り付いているほど良い。
比較対象がないと評価が難しいと思うが、このSIGMA 85mm F1.4 DG DN | ArtのMTF曲線はとんでもなく優れている。
最終的に「画質がいい」かどうかは感性なんだけれど、定量的には素晴らしいレンズと評価できる。
たったの630g
最後に重さについても紹介しておく。一眼レフ向けに設計されたSIGMA 85mm F1.4 DG HSM | ArtはLマウント版で1,215gもあるのに対し、SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artはたったの630gしかない。
僕としてはSIGMA fpをなるべく軽量に、塊感をそこなわない形で使うことをよしとしている。
▲こんな感じで。
その観点でいくと、SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artはスペックの割に軽量とはいえ大きすぎる。でも大口径レンズでありArtシリーズなのだから目をつむることにした。
本当は大口径担当の中望遠としてCONTAX Carl Zeiss Planar 85mm F1.4を検討していたので、それを導入してたら多分同じくらいの重さになっていただろう。
このくらいの大きさなら許容範囲なんじゃないかな
プレゼンテーションでは軽量化できた理由は以下の3点だと言っていた。
- カメラ内収差補正機能を利用
- 大口径絞りユニット
- 光学設計者とメカ設計者の長年のパートナーシップ
その中でもカメラ内収差補正機能についてはとてもデリケートに語っているような印象を受けた。Artシリーズなんだから光学的に補正しろよ、って言われかねないからだろう。
ブログ内では何度か述べているが、僕はレンズが軽くなるならデジタル収差補正に肯定的だ。
デジタル補正によって端の1ピクセルを伸ばしたり縮めたりするのが画質に影響すると言うのはもっともだ(僕は画質劣化に気づけないレベルだけれど)。例えばそれで24MP中2,000ピクセル分の画質劣化が許容できないレベルだとしよう。でもその分重くてそのレンズをその日持ち出すことを諦めてしまえば、24MPまるまる損することになる。それなら画像端の2,000ピクセルが劣化する方が文字通り100倍マシだ。
というわけで、僕はミラーレス化によるデジタル補正の活用は大いに歓迎している。
今日のぐうの音
SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artの紹介というより、主観に偏った内容になってしまった。レンズについて詳しくはSIGMA公式サイトを参照して欲しい。発売前のレンズとは思えないほどに作例が充実している。
本当は買う予定なんてなかったんだけれど、SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art 新製品プレゼンテーションを見たら作製秘話みたいなのに心打たれて予約してしまった、という話でした。
繰り返しになるが、人はロジックではなくストーリーでモノを買うんだなあ、と思い知った。
なんでプレゼンのYouTube、SIGMA公式サイトにリンクがないんだろう。少なくとも僕は見つけられなかった。機会損失だと思うんだけれど。
これで最近動きが活発になってきた娘を撮ろうと思っているので、SIGMA fpのAFにはぜひ頑張って欲しい。それと妻には内緒で予約したけれど、娘を撮るためならきっと許してくれるはず・・・?
こうやって並べられるくらいキーボードを買い漁るようになるなんて思ってませんでした。
自作キーボードErgo42 towel
最終的にたどり着いた自作キーボード。何もかもが自分の思い通りになって最高です。あなたが今使っているキーボードで、押したことのないキーが一つでもあるなら自作キーボードを検討するべき!
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タイプライター風のAZIO Retro Classic
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僕をキーボード沼に引き込んだ張本人です。本物の木が使われていて見た目だけでなく触った感触もレトロ感満載のキーボード。でかくて重いところも抜群の安定感の秘訣。
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Apple純正Magic Keyboard
Macで使うなら一度は検討するべきキーボード。iPadには専用のキーボードも純正・サードパーティ問わず多くリリースされていますが、実はiPadで使うなら最もバランスが良いのがこのMagic Keyboardだったりします。
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