当ブログでは、大手メーカー勤務の筆者の経験をもとに、レビューしている商品のコストパフォーマンスを5段階評価しています。
筆者としてはコスパが悪いのにあえておすすめしている★2や★1から読んでいただきたい。

Lマウントレンズ

SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryレビュー|作り手のこだわりが詰まった稀有なレンズ

レンズ交換式カメラを購入したのは3度目だけれど、初めてレンズキットを買った。

「安いのにこだわりが詰まっていて、これで5万円台は信じられない。きっとSIGMAレンズ沼へ誘い込むための戦略的モデルなんじゃないか」

というのが2ヶ月程度使用してみての感想だ。写りはもちろん、プロダクトとしての妥協が一切感じられない。そういった意味では

「正直、写りの違いなんてよく分からないんだよね」という人でも造りの違いは味わってもらえるし、

「パッとしないスペックだな」と思う人なら触れば考えが180度変わるだろう

SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryの特徴は以下

  • コンパクトでSIGMA fpにジャストフィット
  • とにかくこだわり抜いた細部にわたる加工
  • 僅かなクセが撮ってて楽しくさせてくれる

系男子によるコスパ算出

大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー

価格の手頃感
生活への影響度
長く使えるか
スペックに現れない価値
所有する高揚感

総合コスパ:

作り手のこだわりが詰まった趣味性の高い稀有なレンズ
同じコスパ評価の製品一覧

「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。

SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryの作例

SDIM0176.jpg SDIM0193.jpg SDIM0183.jpg SDIM0385.jpg

遠景(中景)での描写力は非常に高い。隅を含めどこまでもカリッと写る。電子補正を適用すれば、直線もまっすぐで気持ちがいい。

SDIM0198.jpg

一方で近接撮影では表情をガラリと変える。ふんわりした描写で、フォーカス面に滲みが見られるのだ。

「近接では描写が乱れる」という見方もできるが、僕は一粒で2度美味しいと考えている。もっと分かりやすい作例を下に載せる。

糸巻き型の収差もあるものの、電子補正で改善される。デジタルカメラのレンズなら電子補正ありきの小型設計は個人的には大歓迎だ。

SIGMA fpの正統な標準レンズ

まず、正面の印字が黒なのがカッコ良すぎる

SIGMA 45mm F2.8 DG DN ContemporaryはSIGMA fpのキットレンズとしても販売されている公式が認めたSIGMA fpにベストマッチなレンズだ。

パンケーキ・・・とまではいかないものの、非常に小型軽量である。

SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporary

装着してみると、なるほどSIGMA fpによくマッチしている。こんなコンデジがあってもいいとすら思えるくらいだ。

重量バランスも本体側にあり、片手スナップも可能。スナップシューターとしてSIGMA fpを使いたいのなら、これだけで買う価値はある。

SIGMA fpのレビュー>SIGMA fp・レビュー|最強のフルサイズスナップシューター

45 mm F2.8という「ちょうどいい」スペック

まず、45 mmという焦点距離はあまり聞き慣れない。標準レンズと聞くと50 mmを想像する人がほとんどだろう。

50 mmだと思って使ってみるとほとんど50 mmの感覚。35 mmの感覚で使うと少し狭く感じる。遠景を撮ればわずかに圧縮効果も感じることができるが、近景で強いパースを感じることはない。45 mmはそんな画角だ。

中途半端と感じるか、ちょうどいいと感じるかは人それぞれだが、普段から35〜50 mmの焦点距離に慣れているなら使いやすいことは間違いない。

F2.8という暗さも、僕は歓迎している。

標準域の単焦点ならF2.8は小口径に分類されるだろう。しかし考えてみると、デジタルミラーレスにおいてレンズが明るいメリットはどれだけあるだろうか。

  • 夜でも高感度を使用できる
  • 背面液晶(またはEVF)ならレンズの開放F値とファインダーの明るさは関係ない

ということを考えれば、大口径レンズのメリットは被写界深度の浅さくらいだ(厳密に言えば「絞り開放F1.4から2段絞ってF2.8」と「絞り開放のF2.8」では画質に差が生じるが)。

小ささを担保しながら無理に大口径化せず余裕のある光学設計ができる、というのはSIGMA fpのためのレンズとすら思える。

なんて考えていたらSIGMA公式の連載・大曽根、語る。にSIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryについての記事があり、下記のような記述があった。

そもそも一眼レフレックス時代の標準レンズに明るいF値が求められたのは、明るくて深度が浅いファインダー像が欲しかったからに他ならない。カメラのファインダーがLCD/EVFに変わり、レフレックスファインダーより明るく、しかも被写界深度が正確に表現できるようになったミラーレスデジタル一眼であれば「コンパクトなF2.8標準レンズ」という製品も十分成り立つと判断したのである。

大曽根、語る。「第六話|45mm F2.8 DG DN | Contemporaryを語る」より

大きく頷きながら読んでしまった。実にその通りだと思う。お願いだからもっと同様のコンセプトのレンズを開発して欲しいなあ。あとは電子補正に頼りまくりのF4通し標準ズームレンズも旅行用に欲しい。ものすごく小型なやつ。

使っていて非常に気持ちいいレンズ

レンズスペックについてはある種「ちょうど良さ」を重視されている印象を受けた。しかしプロダクトとしての作り込みは「ちょうど良い」を通り越していた。実物を触ってみればお分かりいただけると思うが、細部までの作り込みがすごい。

一般的に安価なレンズではレンズフードは付属していなかったり、別売のレンズフードも樹脂製だったり、なんなら鏡筒も樹脂製だったりとコストダウンの形跡が隠しきれないことがほとんどだ。別に避難しているわけではなく、マーケティングを考えればそれがベストだろう。

しかしSIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryはそんな常識を覆す。まずは下の動画を見て欲しい。

  • レンズフード付属
  • なんとレンズフードは金属製
  • マウント部だけでなく鏡筒も金属製

この価格帯でこんなことをしていいのかと不安にすらなる。樹脂なら射出成形で安価に量産できるが、金属製の鏡筒・フードは上の動画の通り切削加工だ。材料費も工数も跳ね上がるので、コストは段違いのはず。

特に注目したいのがレンズフード(本当によくぞフードまで金属にしてくれたよなあ)。繰り返しになるが金属製だ。手にしたときのひんやりと、そしてずっしりとした感触は熱伝導率が高く密度が大きい金属ならでは。これだけでテンションが上がる。

SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporary

そして一番のポイントはレンズフードが官能的だという点。レンズフード装着時の摩擦にはヌルリというトルク感、突き当たる直前になんとも気持ちの良いクリック感がある。他社のレンズフードに比べ、僅かに重くしっとりしているのだ。

ついでに言っておくと、絞り環の重さも絶妙だ。僕は他のレンズでしょっちゅう絞り環が軽すぎるだの重すぎるだの文句を言っているが、SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryは完璧。F22とAutoの間隔が広くとられているのも誤動作が防げてお気に入り。

こんなに使っていて気持ちの良いレンズは初めてだ。レンズ沼の住人こそ、手に取って試して欲しい。これが5万円代のレンズなんて信じられないだろう。

今日のぐうの音

誤解を恐れず言えば、「日本が元気だった時代を思い出させるような逸品」であると感じた。コストダウンの形跡がなく、代わりに作り手のこだわりが見て取れる。

作れば売れる時代だからこそできた芸当だと思っていたのに、この時代によくこんな商品企画が通ったものだ(褒め言葉)。さすがSIGMA。

45 mm F2.8というスペックだけ見れば、一見つまらなそうなレンズにも思える。しかしレンズコレクターのあなたにこそ、手に取って欲しいレンズだ。

SIGMA fpのレビュー>SIGMA fp・レビュー|最強のフルサイズスナップシューター

理系男子のぐうの音管理人愛用のキーボード

こうやって並べられるくらいキーボードを買い漁るようになるなんて思ってませんでした。

自作キーボードErgo42 towel

最終的にたどり着いた自作キーボード。何もかもが自分の思い通りになって最高です。あなたが今使っているキーボードで、押したことのないキーが一つでもあるなら自作キーボードを検討するべき!

自作キーボードErgo42 towel1ヶ月使用レビュー|左右分離・格子配列には慣れるのか

Ergo42 Towel|遊舎工房

静電容量無接点方式のHHKB Professional BT 墨

市販品では最高のキーボード。

静電容量無接点方式という癖になる打鍵感を持つ魔のキーボード。これを一度使うと普通のキーボードでは満足できない体になってしまいます。

【HHKB Pro BT購入レビュー】高いけど買ってよかった!他のキーボードは使えなくなる打ち心地

タイプライター風のAZIO Retro Classic

こだわりが詰まったキーボードを初めて触ったのがコレ。

僕をキーボード沼に引き込んだ張本人です。本物の木が使われていて見た目だけでなく触った感触もレトロ感満載のキーボード。でかくて重いところも抜群の安定感の秘訣。

打つのが楽しくなるキーボードAzio Retro Classic Bluetoothの魅力をなんとか文字にしてみました

AZIO Bluetooth/USB有線接続 タイプライター式 バックライト付メカニカルキーボード 日本語配列(ウッド)AZIO RETRO CLASSIC BT EDITION MK-RETRO-BT-W-01-JP
AZIO

Apple純正Magic Keyboard

Macで使うなら一度は検討するべきキーボード。iPadには専用のキーボードも純正・サードパーティ問わず多くリリースされていますが、実はiPadで使うなら最もバランスが良いのがこのMagic Keyboardだったりします。

【レビュー】iPadで使うためにMagic keyboard購入!これは最早ラップトップ!?

当ブログでは、大手メーカー勤務の筆者の経験をもとに、レビューしている商品のコストパフォーマンスを5段階評価しています。
筆者としてはコスパが悪いのにあえておすすめしている★2や★1から読んでいただきたい。

大企業会社員 兼 ブロガー
るびこ

ガジェット / ファッション / カメラについて書きます。
2014年東北大学理学部卒業
2016年東北大学大学院理学研究科修了、大手企業に新卒で入社

広告記事・レビュー依頼承ります。ご相談はお問い合わせかTwitterのDMからお願いします。

\ Follow me /

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です