「ポータブルモニターに興味はあるけれど、いい活用方法が思い浮かばない・・・」
ポータブルモニターが流通するようになったのは割と最近の話なので、気になるけど手が出せない、なんて人は多いのではないだろうか。僕もその一人だった。そんな折にECサイトのBanggoodより4K 15.6インチのポータブルモニターBW-PCM4を提供していただいた。
ポータブルモニターが欲しい人の背中を押すために、使い方に重点を置いたレビューをしていこうと思う。
理系男子によるコスパ算出
大手メーカー勤務の筆者が、その経験をもとに製品の本当のコストパフォーマンスを評価するコーナー
価格の手頃感 | |
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生活への影響度 | |
長く使えるか | |
スペックに現れない価値 | |
所有する高揚感 |
総合コスパ:
単純に4Kモニターがこの価格なのは安すぎる
>同じコスパ評価の製品一覧
「価格の手頃感」、「生活への影響度」が高ければ高いほどコスパも高くなり、逆に「スペックに現れない価値」が高くなるとコスパは低くなります。なお「所有する高揚感」はコスパ算出の対象外。
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ポータブルモニターってどんな活用方法があるの?
普段ならはじめに商品の紹介から入るところだが、今回は「ポータブルモニターのある生活ってこんなに便利だよ」という内容から紹介したい。
具体的な活用方法を3つ紹介する。
- ラップトップのサブディスプレイに
- ゲーム用のモニターに
- 液晶がフリップしないカメラの自撮りに
それぞれ詳しく解説していく。
ポータブル4Kモニター導入してみた!
— るびこ@理系男子のぐうの音 (@ruvico_gunone) August 20, 2020
いろんな活用方法を探すのが楽しい感じ
さすがに15.6インチで4Kはオーバースペックだけれど pic.twitter.com/Iu65KImaVU
活用例1:ラップトップのサブディスプレイに
第一に思い浮かぶのがこの使い方。カフェなどでの作業が好きな人でも、やはりラップトップでは作業領域に不足を感じる場面は多いだろう。いや正確には一度でも大画面やデュアルディスプレイでの作業を知ってしまうと、ラップトップのモニター1枚には戻れなくなる。
「出先でもデュアルディスプレイ環境を構築したい!」というニーズに直接的に答えてくれるのがこのポータブルモニターだ。USB-Cの給電、映像出力に対応しているラップトップであれば、なんとケーブル一本で接続することが可能だ。本当に便利な時代になったなあ。
ちなみに画面を複製で使用すれば、営業などで対面に座る人との画面共有も可能だ。
ちなみにUSB-Cを搭載したiPad Proもケーブル一本で接続できる。ただし画面は拡張できず、複製しかできない点に注意が必要だ。マウスやキーボードに対応しているとは言え、iPadアプリはタッチ操作前提のUIなので仕方がない。
活用例2:ゲーム用のモニターに
- 普段はリビングでTVに繋いでいるけれど、寝室や自室でもそこそこ大きな画面でNintedo Switchをプレーしたい!
- TVは家族が見ていて使えないけれど、どうしても今ゲームがしたい!
という要望に応えてくれる。できることなら画面とコントローラーはやっぱり物理的に分離していたほうがプレイしやすいということも、今回実感したことだった。僕はマリオカートでコーナーに合わせて身体を傾けてしまうタイプなので。
ゲームプレイ時の音に関しても(音質はさておき)ばっちりだ。ステレオスピーカー搭載やオーディオ出力も可能なのはうれしい。
Nintendo Switch付属のドックはメインのTV用に置いておくとして、ポータブルモニター用にもSwitchの映像出力に対応した充電器兼ハブがあると捗る。
関連記事:GaN充電器+USB-CハブのGENKI Dockをレビュー!iPad ProやMacBookにもベストマッチ
活用例3:液晶がフリップしないカメラでの自撮りに
個人的に一番いいなと思ったのがこの使い方。YouTube撮影にぴったりではないだろうか。
最近はハイエンドモデルでも各社バリアングルモニターを採用し始めているが、まだまだチルト式が主流だ。ハイエンドモデルのチルト式モニターは180度フリップしないことがほとんどだし、したとしてもマイクやライトなどを固定するホットシューと干渉してしまう。
ちなみに僕のメイン機材であるSIGMA fpは世界最小最軽量フルフレームカメラである代償として、様々な機能が省かれている。その代表例がチルト式液晶だ。今時珍しく、バリアングルどころかチルト機能すら持たない。
そんな時は7インチ程度の外部モニターを導入するのが一般的な解決方法だ。でも7インチだとカメラ用くらいしか使えない。それならほぼ同額でポータブルモニターを導入してみたら?というのが本項の提案だ。
画面も大きくなって視認性が増すし、カメラ用途以外にも活用できる。ただし屋外で使うのはあまり現実的ではないので、そこだけ注意したい。
開封の様子〜外観レビューをお届け
付属品は結構充実していて、
- BW-PCM4本体
- カバー兼スタンド
- 説明書(日本語対応)
- 電源ケーブル
- リモコン
- スタンド
- USB-C to Cケーブル
- USB-C to Aケーブル
- HDMIケーブル
後述するが、ケーブルがかなり充実しているな、という印象。
いいところ
- フルサイズのHDMI搭載
- USB-C一本で映像入力から給電まで
- とにかく薄い
- オーバースペックともいえる4K解像度
悪いところ
- ボタンが押しづらい
- 最大輝度はそこそこ
- つなぎ変えると輝度設定の記憶がリセットされる
スタンドは2種付属しているけれど・・・
なんとご丁寧にスタンドが2種類付属している。
- カバー一体型のスタンド
- プラスチック製のミニスタンド
結論を言ってしまうと、どちらも使えなくはないが、快適とは・・・少し遠いかなあ。
カバー一体型スタンドは一粒で2度おいしい
本体と一体感があって気持ちいい。背面はほとんどツライチになる。
おそらくガラス繊維が含まれた素材でできており、曲げに対する耐性はかなりのものだ。長時間荷重がかかる使い方をしても安心感がある。
グリップは本体側のゴム足に頼ることになるので、滑りやすい机の上だとうまくホールドできないこともある。ポータブルモニターの機動力を生かすべく、様々な場所で使用するのなら少し心許ないかなあ。
とはいえ、カバーとしては満足の機能なのでスタンドは別途用意すれば良いだけだ。
小型スタンドはあくまで緊急用
別途用意するスタンドの第一候補は、やはり同梱されている小型スタンドになる。正直に言ってしまうと、このスタンドの品質は今ひとつだ。
見た目からして心許ないが、使ってみると意外と安定する。これはこれでアリかも。
ガッカリなのは滑り止め。ゴム足はついておらず、滑りやすいのだ。緊急用としてならまだしも、このスタンドを常用したいとは思えなかった。
フルサイズのHDMI搭載は便利
ポータブルモニターに多いのがHDMIが miniかmicroというパターン。もちろん小型化のためにはその方がいいんだけれど、フルサイズのHDMIがやっぱり一番メジャー。それに小さいHDMIは規格がいっぱいあってややこしい。
小型化とのトレードオフだけれど、フルサイズのHDMIをきちんと搭載したことに関しては評価したい。
それでいてノート並の薄さ
薄さだけで言えば、カバーをつけた状態でノートくらいしかない。本棚にしまっておけるモニターってどゆこと?本当に液晶部分はうっすい。
けれど案外しっかりした作りで剛性感に不安は感じなかった。
付属のカバーをつけても背面はツライチになる(Kindle Oasisのような感じ)のであまり厚みが増した気がしないのもGood。段差が少ないというのは持ち運ぶ上で想像以上に重要だ。カバンの中で何かに引っかかる可能性がなく、スムーズに出し入れできる。段差がある場合とのストレスの差は段違いだ。
付属ケーブルの充実具合にはただただ脱帽
一般的なガジェットであれば使用する上で必要なケーブルは全て付属している。しかしモニターに関してはその限りではない。なぜならユーザーの使用環境によって、使うケーブルは限定されるからだ。とくにHDMIケーブルは省かれることが多い。
しかしBW-PCM4にはこれでもか、というほどケーブルが付属している。
- USB-C充電器
- USB-C to C ケーブル
- USB-C to A ケーブル
- HDMIケーブル
これには驚いた。届いたその日からフル機能で使うことができる。とくにUSB-Cは同じ端子の形状ながら、充電にしか使えなかったり、データ転送できるけど映像出力はできなかったりとややこしい。
初めからUSB-C to Cケーブルが付属していれば、ケーブルのせいで使えない、なんて心配は無用になる。
今日のぐうの音
ポータブルモニターってどこか飛び道具的はアイテムだ。用途がはっきりイメージできていないと、せっかく買っても使わない、ということになりがちでもある。
裏を返せば自分にぴったりな用途が思いつくのなら、非常に強力なアイテムになることは間違いない。今日紹介した中で「これは!」と思う使い道があれば、購入を検討してみるべきだろう。
「他にもこんな使い方が便利だよ!」というアイデアがあれば、ぜひコメントやTwitterで教えてください。
今回は15.6インチながら4K解像度に対応というかなりマニア向けのポータブルモニターを紹介したが、Banggoodではさらに使い勝手の良い解像度のモデルも取り扱っているので合わせてチェックしてみてほしい。
50人限定のクーポンも発行していただいた。$10相当安く購入できるのでご活用ください。
クーポンコード:BGJP7471e6(9月30日まで)
ラップトップ:13インチMacBook Pro
キーボード:HHKB Professional BT
マウス:Logicool MX ERGO
モニター:BenQ EW3270U
ヘッドフォン:SONY WH-1000XM3
スピーカー:Bose SoundLink Resolve