2018年の末、当ブログ「理系男子のぐうの音」宛にウクライナのエンジニアからメールが届きました。
「僕らの開発したNixie Watch、日本人もきっと興味持ってくれると思うんだ。とくに君のサイトの読者は気に入ってくれるから、紹介してくれないかな?」
併記されているURLを恐る恐るクリックしてみたところ、今まで見たことのないような腕時計が。いやどこかで見たことがある?そう、ダイバージェンスメーターだっ!その腕時計がこちら▼
どうです?Steins;Gateのアニメを見たことがある人ならすぐにピンときたはず。彼の言うように当ブログの読者の皆様は大好きだと思うので紹介していきます。
この腕時計は現在クラウドファンディングで支援を募っていて、もう300%近く達成しています。
クラウドファンディングはこちらから▶Excellent Nixie Watch ver. 1 | Indiegogo
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このディスプレイの正体は「ニキシー管」
このどこか懐かしくもかっこいいデバイス。表示は「ニキシー管」を使っています。私も今回初めて知ったんですが、1950年代から普及し1990年代にはどのメーカーも製造終了したみたい。
発光原理は放電による電極の発光です。管の中はネオンガスをごく低圧で満たしてあります。電圧を印加すると放電を起こし、数字の形状をした電極で発光し数字が表示されるという仕組み。
こんな腕時計つけてたら絶対みんなの興味の的なので、発光原理をさらりと説明できるとクールですね。
ウクライナ発!Nixie Watch
そのニキシー管ですが、ロシアが主要な生産国だった模様。信頼性も高いのだとか。いまではそんなイメージないですが、ライカのコピーカメラやレンズもロシアは有名です。当時は工業大国だったんですね(数年後、日本も同じこと言われそう)。
そのロシア製のニキシー管を十分な厚さのあるガラスで作成したので振動への耐性は十分とのこと(アメリカやドイツ、日本製のニキシー管も試したけれど、強度は不十分だったみたい、少し悲しい)。ちなみに全て新品のニキシー管を使っているのでご安心ください。
細かいこだわりが男心をくすぐる
時計なのに2桁しかないけど?って思いますよね。実はこのNixie Watch、普段は表示が消えていてボタンを押すと「時→分」の順番で時刻を表示してくれるんです。とにかくこの動画を見てください▼
肝心のNixie Watchが出てくるのが、いささかおそすぎる気もしますが。
そんなことより!時刻表示のときにパタパタってなってから表示されるの無茶苦茶かっこよくないですか?「演算中・・・」みたいな演出。正直、写真だけじゃこの腕時計の良さがわかんなかったんですが、動画を見たら一気に欲しくなりました。
「時間確認するのにわざわざボタン押すとか面倒くさ、演出とかもいいから早く時刻教えて」って言う気持ちもわかりますが、そういう用途じゃないんですよ。その不便さを含めて楽しむものなんです、きっと。
バッテリーはmicro USB充電で20日持続
スマホみたいにmicro USBで充電します。どうしても通常の腕時計よりは電池の消費は激しいですよね。
電池は通常仕様で20日、スタンバイ状態なら2ヶ月持続します。もし電池が切れてしまっても時刻合わせの設定は保存されているので安心してください。
毎日充電の必要こそないものの、「今日使いたい!」というときにバッテリー切れ。なんてことはあるかも。Kindleみたいなバッテリー持ちがいいデバイスだと起こりがち。時刻だけでなく電池残量も表示できるので、前日には残量をチェックしておくといいかも。
詳しい使い方はこちらの動画で▼
Nixie Watchの気になるところ
このNixie Watchがすこぶるかっこよく、そして趣味性の高い腕時計だということがおわかりいただけたと思います。最後に個人的に気になる点を3つ記しておきます。
- でかい
- バンドが子供っぽい
- 防水仕様が不明
まあ1のケースの大きさは仕方ありませんね。ニキシー管を積んでいるわけですから。ロマンを積んでいます。
じゃあ2のバンドはどうでしょう?樹脂製でお世辞にもクールとは言えません。しかし交換可能みたいなので、及第点でしょうか。
防水仕様についての記述がクラウドファンディングのページで記述を見つけられませんでした。日常生活防水くらいはあるのでしょうか?
でも動画で見る限りmicro USBポートむき出しだしなあ。ちょっと気になります。
今日のぐうの音
腕時計というのはコスパという概念が一切通用しない珍しいアイテムです。コスパで言えばチープカシオ最強ですか。
数十万円と高価になればクォーツではなく機械式。たまに巻き直したり、自動巻きなら定期的に腕に巻いて使わないと止まってしまいます。1万円程度で電波ソーラーが買えるのに。
逆にGショックでは5万円を超えたあたりから街では絶対に不要な機能がついてきます。ものすごい防水とか。私のGショックは気圧の計測ができます。専用の用途なら必要なんでしょうけど、普段遣いには明らかにオーバースペック。
ニキシー管の腕時計Nixie Watchでも同じことが言えますね。時計としての機能だけみればものすごく不便です、正直ね。じゃあ機能ではなく何を買うのか?きっとロマンなんですかね。
やっぱり時刻表示のときのパタパタっていうのが何回見てもかっこいい。
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